カ-210号の嘆き (210号的叹息)-めらみぽっぷ/凋叶棕

[ti:カ-210号の嘆き] [ar:めらみぽっぷ] [al:喩] [by:] [offset:0] [00:00.00]カ-210号の嘆き - 凋叶棕 (without leaf) [00:08.26]词：RD-Sounds [00:16.53]曲：ZUN [00:24.80]私は何もかもをも知っている [00:29.29]お前達 河童どもというのは [00:33.42] [00:34.27]己というものに自惚れた [00:38.62]かくも虫の善い動物なのだ [00:43.36]信じられなければ 暮らせないのに [00:48.11]信じるものさえも 下に見ながら [00:53.23]皆 愚かしく笑って居る [00:57.49]そんな矛盾と共にして [01:01.89] [01:11.76]そうして 同輩に失望して [01:15.82] [01:16.35]河童というものを倦んだその末 [01:21.49]私は 故郷を捨て去って [01:25.74]人と共に生きようとして [01:29.79] [01:30.98]犇めく人間の海 [01:34.58] [01:35.19]独り泳ぐように生きても [01:39.60] [01:40.11]己の醜さだけが [01:44.32]ずっとずっと浮き彫りにされて [01:48.95] [01:51.80]皆に合わせて笑いながら [01:56.30]笑顔の下で 全てを見下して [02:00.71] [02:01.35]そんな 己というものだけ [02:05.66]けして 変えようがないのに [02:09.57] [02:10.86]河童は河童で みなみな同じ [02:15.49]故にこの自分も また同じ [02:20.12]そんなのです そんなのです [02:22.52]だから私は [02:24.91]皆が怖くて仕方ないのです [02:28.85] [02:41.46]仮初でも 安寧を得たような気で [02:45.91]生きていく度に [02:47.86]またどこかに違和を覚え [02:51.09]結局 その全てがまた滑稽に思えて [02:55.97]またこの場所をも [02:57.71]捨てたいと思うように [03:01.55]鏡に写した世界 [03:06.02]たとえ 全てが変わっても [03:10.42] [03:11.05]最後までついて回る [03:14.91]自分自身とずっと向き合ってしまって [03:19.69] [03:22.60]せめて 身勝手に産み落とされたなら [03:27.18]恨んで生きていくことも 出来たのに [03:32.02]なぜ 生まれることを選んだか [03:36.59]それこそが許しがたくて [03:40.46] [03:41.74]どっちにも居られない [03:44.01]どっちでも生きられない [03:46.46]そんな思い [03:48.14]にとりつかれて [03:50.34] [03:51.03]それならばいっそのこと [03:53.38]怒りに任せて全部 [03:55.81]そんな思い [03:57.54]にとりかこまれて [03:59.92] [04:19.42]壁を見つめて 呪わしく [04:23.10] [04:23.61]210号の怒声が木魂する [04:28.11] [04:28.72]どこに行っても救われず [04:33.04]全てを否定し続ける [04:36.38] [04:37.98]出て行け この悪党共め [04:42.44]お前も莫迦な 嫉妬深い 猥褻な [04:46.64] [04:47.48]図々しくも自惚れきった [04:51.86]残酷な虫の善い 動物なんだろう [04:56.43] [04:56.94]人も河童も みなみな同じ [05:01.64]全ては等しく 愚かしく [05:06.33]そんなのです そんなのです [05:08.70]だから私は [05:11.01]全てが怖くて 堪らなくて [05:14.17]許せなくて 生きられないのです